
日帰り手術と入院手術
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現在、多くの医療機関にて日帰りもしくは短期入院によるソケイヘルニア手術が行われています。
そもそもソケイヘルニアの手術自体は古来から行われているもので、大変な手術ではありません。
近年、前述の人工補強材の開発により、一層身体にかかる負担が軽減され、日帰り・短期入院での退院が現実化してきたのです。

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■入院手術の麻酔(腰椎麻酔)
入院手術にて行われる腰椎麻酔は下半身麻酔ともいい手術中は下半身の知覚が麻痺するため痛みは伴いません。
(腸を引っ張られる時は麻酔の効いていない部分のお腹が痛むことあり)
比較的安全な麻酔で注射時も痛みはほとんどありませんが、下半身の運動も麻痺してしまう為、術後3時間くらいで麻酔が醒めても、帰宅途中に転倒してしまったり、尿閉(排尿神経の麻痺)を起こす危険性があり少なくとも1泊入院を余儀なくされるのです。
| 【腰椎麻酔】 |
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| 引用:肛門.JP |

■日帰り手術の麻酔(局所麻酔)
日帰り手術に最も適した麻酔は局所麻酔です。ソケイ部を中心に注射を何回か刺し、皮下から脂肪層、筋層、神経周囲に麻酔を浸潤させます。局所の症状が小さい方や痩せ型の方にはこの麻酔でも十分可能であると思います。
しかし陰嚢まで及ぶヘルニアや体型が太めで皮下の脂肪層が厚い方には不向きな麻酔と言わざる負えません。 また、ヘルニアが元に戻らない出っ張ったままの人は術中の痛みが強いため局所麻酔での手術はお勧めできません。
もっともお仕事の関係でどうしても入院できない方や合併疾患の為に腰椎麻酔を控えたい方には局所麻酔による日帰り手術が適しているとも言えますが、手術当日の慌しさや、術後の帰宅を考えると短期入院手術(術後1,2泊)の方が実は評判がよかったりします。
手術方法においても従来法における欠点を人工補強材を用いて断裂している穴を塞ぐ方法の普及により補えるようになってきたことも重要な点です。

■腰椎麻酔が怖い方もこれで安心!日帰りでも入院でも使用される全身麻酔
全身麻酔といっても腹部の手術のように筋肉を弛緩させるものではないため、自発呼吸下に『ラリンゲル・マスク』という気管に被せるようなマスクで手術を行います。
まず、点滴から眠る薬(静脈麻酔薬、じょうみゃくますいやく)を入れると患者は眠ってしまいます。その後すばやくマスクを装着し。そこから麻酔のガスを手術中に流して眠りを維持させるのです。「○○さん!起きてください!」の声で起きた時には手術は終了しています。全身麻酔は麻酔科の先生により手術中の管理をしますので外科医は手術に専念できます。

【ラリンゲルマスク】
ラリンゲルマスクによる全身麻酔です。
ラリンゲルマスクは気管挿管をすることなく喉頭蓋谷をシリコン性のマスクで覆いカフを膨らませることにより気管の入り口をシールする気道確保器具です。 筋弛緩薬を使用しないため自発呼吸下で行われ、覚醒(目覚め)が早いのが特徴です。
【静脈麻酔】
また静脈より持続的に麻酔薬を注入する場合もあります。
【全身麻酔風景】
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■日帰り手術とは?
手術当日に病院へ来院し、手術を施行した同日に帰宅する手術のことです。しかし、『Day Surgery』というと24時間以内に退院する(1泊入院を含む)という意味が含まれることがあります。

■日帰り手術としての長所は?
最も明らかなのは『入院による時間的拘束の短縮』でしょう。仕事や家庭環境において入院が難しい方や入院による精神的な苦痛の軽減、また入院費用の経済的負担が軽減されます。

■日帰り手術を受けられる条件としては?
医療機関が自宅に近いこともしくは手術後に異常があった場合にすぐに対処できる位置にいることが出来る方が対象になります。また重度な合併症(心臓、肝臓疾患、糖尿病など)をお持ちの方や高齢者、一人暮らしの方は日帰り手術が適さない場合があります。

■日帰り手術の現状
米国ではソケイヘルニアの8割以上が"日帰り手術"で行われています。日本でも最近は日帰り手術が盛んに行われるようになってきました。しかし実際では短期入院(1泊2日:手術当日入院、翌日退院するシステム)を取り入れている病院が多いようです。入院期間は患者さんのご希望に沿っている場合が多いので、お近くの病院に問い合わせてみるといいでしょう。

■手術の費用について
下の表は差額ベット代なしの値段であり、金額はあくまでも目安です。病状や2人部屋、個室入院ではこの金額に部屋代が加算されます。
(※全身麻酔の場合は全身麻酔管理料が加算されます。)
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■保険会社の給付金について
日帰り手術の場合、入院給付金の支払いの対象にならない場合があります。現在加入されている契約内容により異なりますので、保険会社に問い合わせるといいでしょう。


